Home  |  All  |  Log in  |  RSS

Hobbla!!

LEICA D-LUX3で撮るドイツの情景。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

悲報。

L1030003.jpg

J.S.(1982-2007)。 あまりにも若過ぎる友人の死を悼んで。
僕のもとに友人・Jに関する悲報が届いたのは年明けの4日の夜。親しくさせて頂いている日本人の友人からだった。

「ねぇあなたに近しい人が亡くなったらしいんだけど何か知っている?」と日本人の友人は僕に尋ねた。その時にまず頭を過ったのは僕の恩師。まさか病気がちな恩師が亡くなったのか?とまず思ったのだ。
しかし友人の口から出た名前は全くの予想外のJの名前だった。そのとき僕はその事実が全く信じられず、思わず「冗談でしょう!」と返答したものだった。

その後日本人の友人からもたらせた悲報が信じられずに、直ぐさまインターネットでJの名前を検索してみた。そこには彼の輝かしいキャリアに関する記事が沢山ヒットしてきて「そうだよなぁ。こんなに大活躍で若い彼が死ぬ分けないよなぁ。」と思いつつも検索を進めると、あるHPの彼の名前の後に(1982-2007)の記載が。
まさかと思いそのHPをクリックしてみると紛れもないJの死を悼む悲報を記載したページだった。
その悲報を記した記事を見てもまだ僕にはJの死が信じられなかった。というのも僕の知っているJは、病気や死という言葉から最も遠い位置しているように思えたからだった。

L1020771.jpg

ここであとあとの自分のためにもJについて少し述べておきたいと思う。

僕がJに初めてあったのは確か今から4年前の事だったと思う。最初にJにあったときの印象(というか衝撃)は未だに忘れられない。何故なら彼は今まで出会った人々の中でも一番大きいと断言できる程彼が長身だったからである。
Jの身長は2m9cm(当時21歳)。決して小柄ではない僕(174cm)がJと立ち話をするとき、僕はJを必ず見上げて喋らなくてはならないほどの長身だった。
ある日ふと彼に「君の家族はみんな大きいのかな?」と訪ねてみた事があった。そうすると彼は「Ja.僕の家族はみんな大きいんだよ。他の兄弟も2m近いし、ママも1m87cmさ。おばあちゃんも大きくて1m89cmあってね、お葬式の時の棺桶は特注しなければいけなかったほどだよ。」と微笑みながら教えてくれたものだった。
とにかくJは人並みはずれて非常に大きかった訳だが、その外見とは裏腹にとてもおおらかな性格で、どこかノンビリとしたとこがあり、誰にでも平等に非常に優しく接する事の出来る、誰からも愛される稀にみる好青年だった。

L1020867.jpg

数年前のクリスマスにJに頼まれてJの母親がコーラスを仕切っている教会のクリスマスミサをお手伝いした事があった。
そこではじめてJの家族に初めてお会いした訳だが、先のJの話のとおり家族はみな長身で、僕一人がまるでスケールダウンして小人にでもなってしまったかのような錯覚に陥ったのを今でも覚えている。
クリスマスミサの後に招待された夕食での家族の親密さ、そしてなんというか家族の誰もが嘘のない、まるで絵に描いたような品行方正な家族に見えたのがとても印象的だった。食事の後には、子供達は皆成人しているにも関わらず家族みんなで、とても楽しそうにクリスマスキャロルを合唱したのも忘れられない。

そのJの家族との再会が、昨日執り行われたJの葬儀(7日)とはあまりにも悲し過ぎる再開だった。教会の前で、僕とは一度しかあった事のないJの母親は僕をみて「わざわざ来てくれてありがとう。」と取り乱す事もなくしっかりとした様子で握手をしてくれた。

教会は参列の人々で埋め尽くされ、着席できなかった人もいた程で、改めてJの急過ぎる死を悼む人々の多さに胸を打たれた。
ミサでは牧師が聖書からの説を説きながら彼の死についての意味を淡々と説いていた。しかしそんな牧師もJの略歴、そしてクリスマスミサでの彼の元気な様子を話し始めた頃から思わず涙ぐみはじめた。そしてJの隣人及び友人達の別れの言葉は、本当に涙なしでは聞けなかった。それほど彼の死は突然だったし、皆に愛されてきたJの喪失感は本当に大きなものだった。

誰にも急過ぎて、予想外だった若過ぎるJの死。とても順調にステップアップしていたJのキャリアと未来、その内に秘められていた溢れん程の誰もが認めた才能の喪失。
今でもふと2m9cmのJが、いつもの無精髭をたくわえ、ジーンズとTシャツというシャレ気のない服装でいつもの優しい微笑みをたたえ、彼特有の低い声で「Hi,Wie gehts?」と話しかけてきてくれそうだけど、そんな事は決してないんだと自分に言い聞かせるたびに涙があふれそうになってくる。



2007年12月27日に天に召された友人・Jを悼んで。。。


スポンサーサイト
プロフィール

buck.

Author:buck.
ドイツの普通の日常をLeica D-LUX3で撮影。

カレンダー
最近の記事
月別アーカイブ
最近のコメント
最近のトラックバック
リンク
ブログ内検索
RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。